広告に踊らされるのは今日でおしまい。美容コスメの今日からできる納得の選び方。
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コスメを見る時、僕が確認することがあります。
それは、
「何が入っているか」ではなく、 その成分が、どこで働く前提なのかです。
美容液でも、化粧水でも、シャンプーでも、トリートメントでも、 「○○配合」「話題の成分入り」と言われると、つい良さそうに見えますよね。
僕も昔はそうでした。 でも、成分名だけで判断していると、思ったより簡単にズレます。 なぜなら、成分にはそれぞれ「働きたい場所」があるのに、商品側がそこまで届ける設計になっていないことが少なくないからです。
・“入っている”だけでは、まだ半分です
たとえば、肌に良いとされる成分が入っていたとしても、 その成分が本来力を発揮したい場所まで届かなければ、期待できることはどうしても限定的になります。
ここでまず知っておきたいのが、肌のいちばん外側にある角質層は、とても強いバリアだということです。
皮膚では、この角質層が外からの侵入をかなり強く制限しています。さらに、その内側の顆粒層にあるタイトジャンクションも、少なくとも約557Daの小分子を止めるバリアとして働くことが示されています。
皮膚浸透では古くから500Da未満が有利な目安とされてきたのも、こうした理由が大きいです。
・見るべきは、成分名より“設計”です
僕がコスメを見る時は、次の4つを先に考えます。
1. その成分は、どこで働く前提なのか
表面で働けば十分なのか。 角質層の奥を狙うのか。 さらにその下まで届けたい成分なのか。 ここが曖昧な商品は、まず慎重に見ます。
2. その成分は、水溶性か油性か
角質層は脂質主体のバリアなので、水溶性成分はそのままだと不利です。 逆に、油になじみやすい成分や、小さく設計された成分(500Da未満)のほうが通りやすい傾向があります。
3. 水溶性成分なら、届ける工夫があるか
ただ配合しているだけなのか。 それとも、浸透を考えた設計があるのか。 この差はかなり大きいです。 水溶性の有効成分を深い場所まで届けたいなら、普通に混ぜるだけでは厳しいことが多いからです。
4. 分子量はどうか
分子量だけですべてが決まるわけではありません。 でも、500Da未満かどうかはかなり重要な判断材料です。 僕はここを見ずに「すごい成分が入っています」と言われても、そのまま信じないようにしています。
・ビタミンC配合がわかりやすい例です
ビタミンC配合の化粧水や美容液は本当に多いです。
でも、純粋なビタミンCであるL-アスコルビン酸は、皮膚に入れるためにpH3.5未満などの条件が重要だとされています。
逆に言えば、そこまで処方条件を整えていない「とりあえず配合しました」という商品なら、成分の魅力ほど強く期待しすぎないほうが自然です。 つまり、 成分が有名かどうかではなく、 その成分が働ける状態まで設計されているかどうかが大事なんです。
・ヘアケアでも同じです
この見方は、シャンプーやトリートメントにもそのまま当てはまります。 今ある髪の毛は、すでに生きた細胞ではなく、主に死んだ細胞からできています。 だから、髪表面の手触りや見た目を整えることと、髪の土台を考えることは、分けて考えたほうが整理しやすいです。 もし頭皮や毛穴まわりなど、もっと奥の話をしている商品なら、なおさら 「その成分、本当にそこまで届く前提ですか?」 と一度立ち止まって見たほうがいいと思います。
・まとめ