お客様から頂いたご質問 「なぜ、その洗浄成分なのですか?」

お客様から頂いたご質問 「なぜ、その洗浄成分なのですか?」


最近お客様からこんなお問い合わせをいただきました。 

ここでご紹介させてください。

 

「浸艶スカルプシャンプーの洗浄成分を選択した理由だったり、判断基準などあったら聞かせて欲しい」

 

まずは、この場を借りてお礼を言わせてください。

ご質問、本当にありがとうございます。

 

正直なところ、僕はこういうお問い合わせをいただくと、心が躍るほど嬉しいんです。

 

「ただなんとなく使う」のではなく、**「自分の肌や髪に触れるもの」**に対して真剣に向き合ってくださっている証拠だと思うので。

 

もちろん、深刻な頭皮や髪の悩みのご相談も全力で受け止めていますが、こういった「ブランドの思想」や「成分の裏側」に触れるご質問も大歓迎です!

 

今日はこのブログを通して、いただいたお問い合わせ内容に、僕自身の言葉でじっくりとお答えしていこうと思います。

 

少しマニアックな話になるかもしれませんが、これを知れば、これからのシャンプー選びがきっと変わるはずです。

 



・シャンプーの洗浄の話。一番大切にした「判断基準」とは?

 

まず、具体的な成分名の話に入る前に、僕たちが何を基準にしているかをお話しさせてください。

 

浸艶がメインの二つの洗浄成分を選んだ理由。

そこには、僕たちが掲げる「スカルプケア(未来の髪の土台作り)」というコンセプトが深く関わっています。

 

判断軸として、何よりも重要視していること。

それは、**「シャンプーは毎日使うものである」**という事実です。

 

365日、毎日頭皮に触れるもの。

だからこそ、「リスクなく安心して使えるもの」

に仕上げないといけない。 この考えが、すべての前提にあります。


「洗う」ことのリスクを考える。

シャンプーは「汚れを落とす」のが仕事ですが、実はここには大きな落とし穴があります。

 

洗浄力が強すぎれば、頭皮を守るために必要な「皮脂」や「常在菌」まで根こそぎ奪ってしまう。 逆に弱すぎれば、酸化した皮脂が残ってトラブルの元になる。

 

僕たちが一番に考えたのは、

「中長期的に使用していても、頭皮に対して皮脂をとりすぎたりなどのリスクがないかどうか」

という点でした。

 

一時的な手触りの良さではなく、5年後、10年後の頭皮環境を見据えたとき、その成分は本当に「安全」と言えるのか?

 

その問いに対する答えとして、数ある洗浄成分の中からメインとして選び抜いたのが、

「ココイルグルタミン酸TEA」「ココイルメチルアラニンNa」

 という2つの成分です。

 

 

 

 


・なぜこの2つ?成分選びの「理由」を深掘りする

 

では、なぜ数ある成分の中から

「ココイルグルタミン酸TEA」「ココイルメチルアラニンNa」

を選んだのか?

 

その理由を一言で言えば、

「肌と髪へのやさしさ」を第一に考えたからに他なりません。

 

シャンプーで最も大切なのは、

 「汚れを落とす力」「頭皮や髪へのやさしさ」

 この相反する要素のバランスです。

 

この絶妙な両立を実現するために、僕たちが厳選したのがこの2つのアミノ酸系洗浄成分でした。 それぞれの特徴を、少し詳しく解説させてください。


1. ココイルグルタミン酸TEA

~守りながら洗う、うるおいのスペシャリスト~

 

まず一つ目の主役がこれです。 グルタミン酸由来のアミノ酸系洗浄成分。

この成分の最大の特徴は、**「とにかくマイルドであること」**です。

洗浄力はとても穏やか。 ですが、ただ弱いわけではありません。必要なうるおいはしっかりと守りながら、不要な汚れだけを落とすという、非常に賢い働きをしてくれます。

・低刺激・弱酸性:人間の肌と同じ弱酸性なので、敏感な頭皮の方でも安心です。

・保湿力:洗いながら保湿するような感覚で、乾燥しがちな頭皮や髪にぴったりです。

・仕上がり:洗いあがりはしっとり感があり、指通りの良さを両立します。

僕たちが目指す「インバス完結型」のケアにおいて、この「洗いながら潤す」機能は欠かせない要素でした。

2. ココイルメチルアラニンNa

~心地よさとスッキリ感の立役者~

そしてもう一つの主役。 こちらもアラニンというアミノ酸由来の洗浄成分です。

グルタミン酸が「しっとり」なら、こちらは**「さっぱり」**担当と言えるかもしれません。

 

・適度な洗浄力:肌に優しいアミノ酸系でありながら、汚れを浮かす力が適度にあります。

・泡立ちの良さ:洗髪時の「摩擦」は髪の敵です。豊かな泡立ちでクッションを作り、心地よさを実感させてくれます。

・役割:ココイルグルタミン酸TEAだけでは、どうしても仕上がりが「重たく」なったり、泡立ちが弱かったりします。その弱点を補い、バランスよく整える役割を担っています。

 



・「掛け合わせ」が生む、理想のバランス

 

ここが非常に重要なポイントなのですが、 「良い成分だからといって、単体で使えばいいわけではない」 というのが処方の難しいところです。

例えば、「ココイルグルタミン酸TEA」は本当に素晴らしい成分ですが、これ単体だけでは、オイリー肌の方や整髪料を使う方には洗浄力がマイルドすぎる場合があります。

一方で、「ココイルメチルアラニンNa」を加えることで、どうなるか。


・洗い心地の良さ

・豊かな泡立ち

・洗った後のすっきり感


これらがプラスされるんです。

この2つを独自の比率で掛け合わせることで、 「頭皮環境と髪質変化にちょうど良い設計」 を実現しました。

「やさしいのに、物足りなくない」 「しっかり洗えるのに、きしみが気にならない」

そんな、矛盾しているようにも思える理想的な使用感。 これを実現するために、私たちはこの2つのアミノ酸系洗浄成分を選び抜いたのです。

 



・逆に「使わない」と決めた成分たち

 

最後に、僕たちが「選ばなかった」成分についても少しだけ触れておこうと思います。

これまでお話しした通り、僕たちの基準は「中長期的なリスクの排除」です。 その観点から、**「逆に使わない方がいい、避けた方がいい」**と判断した洗浄成分があります。

過去の記事でも詳しく触れていますが、主に以下の成分です。


・ラウレス硫酸Na

・ラウリル硫酸Na

・オレフィンスルホン酸Na

・スルホコハク酸Na

・ココイルグルコシドK


これらは決して「悪」というわけではありません。

しかし、安価で洗浄力が強いため、汚れがひどい場合や、スタイリング剤をガチガチに固めた髪には有効な場合もあります。


使用の推奨はしません。

**「未来の髪の土台を作る」**という浸艶の目的にはそぐわない。

 

洗浄力が強すぎて、頭皮のバリア機能を壊してしまうリスクがあると考えたからです。

徹底した「引き算処方」で、本当に必要なものだけを残す。

 それが僕たちの揺るがない「浸艶のスタンスです。」




・まとめ:すべては「未来の髪」のために

 

長くなってしまいましたが、今回のご質問へのお答えは以上になります

僕たちが成分を選ぶとき。 そこには必ず、

**「安心して長く使い続けてほしい」**という想いがあります。

 

成分表の裏側に隠された、そんな「作り手の意図」を感じながら、日々のバスタイムを楽しんでいただけたら、これほど嬉しいことはありません。

 

これからも、疑問に思ったことや、不安なことがあれば、どんな小さなことでも構いません。 ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

「こんなこと聞いてもいいのかな?」なんて思わず、僕に話しかけるようなつもりで送ってくださいね。

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記事監修

薬剤師 蓑原 修 先生

薬学部薬品製造学卒、協和発酵株式会社(現・協和キリン)医薬事業部就任、当会社退職後、多数の美容外科クリニック(ヴェリテクリニックetc)を設立指導。現在、多数の製薬会社・化粧品メーカーの学術顧問就任 現在に至る。

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