シリコンの真実。頭皮への蓄積リスクと正しい選び方

シリコンの真実。頭皮への蓄積リスクと正しい選び方

「トリートメントやシャンプーに入っているシリコンは、頭皮に悪いのでしょうか?」

 

この疑問に対して、成分情報を集め、論文や専門家の見解を調べてきた結論を共有していきます。現在お使いのシャンプーやトリートメントに疑問を感じている方の、本質的な選択の基準になれば幸いです。

 

シリコン自体は「悪」ではない。しかし、懸念点がある

 

・経皮吸収の誤解:シリコンに毒性はない

 

まず大前提として、ジメチコンやアモジメチコンなどのシリコンは、分子が非常に大きい「高分子」の成分です。

 

皮膚のバリアを通過して体内に入ることはほぼなく


「経皮吸収は起こらない」と考えられています。

 

 実際に、化粧品成分の安全性を評価している国際的な機関(CIR)でも、決められた配合量の範囲内であれば安全に使用できると結論づけられています。 つまり、シリコンが血管に入って全身に回ったり、体内でホルモンのように悪さをしたりするという「毒性」のイメージは、現在の科学的な見解とは異なります。

 

・毛先だけにつけても、頭皮には付着する

 

シリコンのリスクを話すと、「トリートメントは毛先だけにつけているから、頭皮には関係ない」と考える方が多くいます。しかし、お風呂場での実際の行動を思い浮かべてみてください。

毛先にトリートメントをつけた後、シャワーで洗い流します。その際、シリコンを含んだお湯は必ず頭皮をつたって足元へ流れていきます。また、洗い終わった後も、シリコンのついた濡れた髪が頭皮にペタッと密着します。 この流れを論理的に考えれば、「毛先だけのケアだから頭皮には全く触れていない」と言い切るのは難しく、付着のリスクは十分にあると考えるのが自然です。

 

優しいシャンプーとシリコンの「構造的な相性の悪さ」

 

・シリコンの膜が、汚れを抱え込んでしまう

水に溶けにくい性質を持つシリコンは、髪や頭皮にしっかりと吸着し、被膜(フィルム)を作ります。 そこに、もともと分泌された皮脂や古い角質、外から付着したホコリなどが混ざり合うと、落ちにくい「汚れの塊」になってしまいます。

例えるなら、「ウォータープルーフの強力なファンデーション」を肌に塗っている状態です。ファンデーション自体がすぐに肌を破壊するわけではありませんが、しっかり落とさずにその上から毎日塗り重ねていけば、肌環境が悪化するのは容易に想像できるはずです。

 

・マイルドな洗浄力では落としきれない

 

頭皮のバリア機能を守るため、アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のシャンプーを選ぶ方は増えています。 しかし、先ほどの例え話で言えば「強力なファンデーションを、マイルドな洗顔料で落とそうとしている」のと同じ状態が起きています。水に溶けにくい強固なシリコンの被膜は、優しい界面活性剤では完全には取りきれません。 最近の論文でも、シリコンを除去するためには洗浄力の強い界面活性剤が必要であり、それが結果的に髪や頭皮の乾燥・ダメージにつながることが指摘されています。

 

「優しいシャンプーで頭皮を守りたい」という思いと、「水に溶けにくいシリコンを毎日塗る」という行為は、構造的にトレードオフ(両立できない関係)になってしまっているのです。

 

蓄積したシリコンが引き起こす「見えないリスク」

 

・呼吸は止まらないが、酸化した皮脂がトラブルを生む

 

「シリコンが毛穴を塞いで皮膚呼吸を止める」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これも正確な表現ではありません。シリコンの膜は水を通さない一方で、酸素や水蒸気は通す性質を持っています。

 

本当の問題は、呼吸が止まることではなく、

「酸化した皮脂や古い角質が、シリコンの膜と一緒に頭皮に貼りついたままになること」です。 この状態が長く続けば、頭皮の常在菌(マラセチア菌など)による皮脂の分解が進み、過酸化脂質が増加します。これが、赤み、かゆみ、慢性的な炎症といったトラブルを引き起こす土壌になります。

 

・コアセルベートという「複合体の汚れ」

 

もう一つ見逃せないのが、「コアセルベート」と呼ばれる粘着性の塊の存在です。 すすぎの水の中で、シャンプーの洗浄成分と、トリートメントに含まれるシリコンやコンディショニング成分が出会うと、この複合体の塊が形成されます。 ある研究では、この塊が頭皮に残り、水に触れるたびに内部に抱え込んだ刺激物質(界面活性剤など)を少しずつ放出し続け、頭皮刺激の一因になりうることが報告されています。

 

本質的なスカルプケアのための「引き算」の選択

 

・根本から環境を整えるには、ノンシリコンという選択肢を

 

ここまでの事実を踏まえると、結論はとてもシンプルです。

 頭皮に必要な皮脂や潤いを残しながらマイルドに洗い、同時に汚れを蓄積させない清潔な環境を作る。

 

そのためには、「水に溶けにくく、汚れを巻き込みながら強い被膜を作るシリコン」を毎日のケアから引き算することが、最も理にかなっています。

 

もちろん、すでに傷んでしまった髪を一時的にコーティングし、指通りを良くする「機能性素材」として、シリコンが優れている側面は否定しません。 しかし、加齢による髪質の変化や頭皮のトラブルに悩み、未来の髪の土台となる環境を根本から整えたいのであれば、シリコンを避けるのが最善の選択肢となります。

 

・「浸艶(しんえん)」が提案する、頭皮からケアする新習慣

 

マイルドな洗浄力で頭皮を守りつつ、シリコンによる蓄積リスクをなくす。この両立を、毎日のインバス(お風呂の中)の工程を変えずに実現するために形にしたのが「浸艶(しんえん)」です。

 

浸艶スカルプシャンプーは、天然由来成分100%・13の無添加処方で設計し、頭皮に必要な潤いを守りながら余分な汚れだけを落とします。 そして、スカルプトリートメントも同じく天然由来成分100%・11の無添加処方(ノンシリコン)で仕上げており、毛先だけでなく「頭皮に直接塗布して保湿する」新概念の処方を採用しました。

 

浸艶スカルプシャンプー&トリートメントセット -洗浄・保湿がこのセットですべて完結。工程は変わらず、質だけ変わる- – 学美屋

 

もし、これまでの足し算のヘアケアに限界を感じていたり、頭皮への負担を本気で減らしたいと考えているのであれば、ぜひ毎日の習慣の「質」を見直す選択肢として検討してみてください。 健康な頭皮環境を育てることこそが、美しい髪への一番の近道です。

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記事監修

薬剤師 蓑原 修 先生

薬学部薬品製造学卒、協和発酵株式会社(現・協和キリン)医薬事業部就任、当会社退職後、多数の美容外科クリニック(ヴェリテクリニックetc)を設立指導。現在、多数の製薬会社・化粧品メーカーの学術顧問就任 現在に至る。

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