浸艶の原点⑤ アトピーで人に見られるのが嫌だった幼少期

浸艶の原点⑤ アトピーで人に見られるのが嫌だった幼少期

前回は、母親の部屋にあった医学や栄養学の本のことを書きました。

大人になって振り返ると、母親がどれだけ調べて、考えて、食事管理をしてくれていたのかがわかります。

でも子供の頃の僕は、そこまで考えられていませんでした。

 

その頃の僕が気にしていたのは、もっと目の前のことです。

かゆいこと。

血が出ること。

そして、人から見える腕や首のことでした。

 

腕と首は、どうしても見えてしまう場所でした

 

アトピーが特にひどかったのは、腕と首でした。

腕は自分でも見える。

首は人からも見えやすい。

だから、ただかゆいだけではありませんでした。

人に見られることも嫌でした。

誰かに何かを言われたから嫌だった、というよりも、

自分の中でかなり重く受け止めていた感覚です。

 

周りから言われていたわけではない。
でも、自分ではずっと気にしている。

腕や首の肌は、
子供の頃の僕にとってかなり大きな悩みでした。

夏は特に嫌でした

 

特に嫌だったのは夏です。

肌の露出が多くなるからです。

長袖で隠したいと思うこともありました。

でも、隠せば解決するわけではありません。

暑い時期に長袖を着ると、かえって目立つこともあります。

それに、服に血がつくと余計に染みたり、ダメになったりします。

隠そうとしているのに、逆に目立つ。


だから結局、割り切ってみんなと同じような普通の服装をしていました。

でも、普通の服装をしているからといって、気にならなくなるわけではありませんでした。

 

体育の着替えやプールも嫌でした

 

学校生活の中で嫌だったのは、体育の着替えやプールです。

服を着ている時より、肌が見える場面が増えます。

自分の腕や首がどう見えるのか。

誰かに見られていないか。

そんなことが気になっていました。

ただ、幸いなことに、アトピーの肌が原因でいじめられたことは一切ありません。

周りは本当にいい人たちばかりでした。

それは、唯一すごい救いだったと思います。

 

誰かに言われたわけではない。
いじめられたわけでもない。

それでも、自分の中では嫌だった。
そこがこの悩みの難しさでした。

みんなと同じになりたい、だけでは少し違う

 

今までの話だけを見ると、

「みんなと同じになりたかった」

という言葉が一番近いように見えるかもしれません。

でも、正確には少し違います。

血だらけになることも、

かゆいことも、

咳が止まらないことも、

物心ついた時からありました。

つらかったけれど、それが僕にとっての普通でもありました。

だから、みんなと比べてどうこうというより、

とにかく自分の血だらけの肌がよくなってほしい。

かゆみがなくなってほしい。

咳が止まってほしい。

その気持ちの方が強かったと思います。

 

自分の肌を気にする癖

 

子供の頃の僕には、自分の肌を気にする癖がありました。

特に、顔を触る癖は結構あったと思います。

かゆいから触る。

気になるから触る。

触ることで、また気になる。

そういうことを繰り返していたように思います。

肌の悩みは、症状だけの問題ではありません。

見た目に出ると、人の目が気になります。

人の目が気になると、自分の中でもどんどん重くなっていきます。

僕にとってアトピーは、かゆみだけではなく、そういう記憶としても残っています。

 

見えるものから、見えないものへ

 

子供の頃の僕は、人から見える自分の肌を気にしていました。

 

腕がどう見えるか。

首がどう見えるか。

 

夏や体育、プールの時に、どう見られているのか。

その頃は、見えるものばかりを気にしていました。

 

でも大人になるにつれて、少しずつ見る場所が変わっていきました。


なぜそのようなことが起きるのか。

何を根拠に選べばいいのか。

 

そういうことを考えるようになっていきました。

そのきっかけの一つが、成分表を見るようになったことでした。

続く。。。。

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記事監修

薬剤師 蓑原 修 先生

薬学部薬品製造学卒、協和発酵株式会社(現・協和キリン)医薬事業部就任、当会社退職後、多数の美容外科クリニック(ヴェリテクリニックetc)を設立指導。現在、多数の製薬会社・化粧品メーカーの学術顧問就任 現在に至る。

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