浸艶の原点⑨ 成分表を見るようになって、シャンプー選びの基準が変わった話
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高校生の頃から僕は、頭皮のフケ、かゆみ、嫌なニオイをどうにかしたくて、いろいろなシャンプーを使っていました。
ホームページに書かれていることを読んで、口コミを見て、良さそうだと思ったものを買う。
でも、思ったようには変わらない。
当時の僕には、何を見て選べばいいのかという判断基準がありませんでした。
その見方が少しずつ変わっていったのは、専門学校で生理学や解剖学を学び始めてからです。
人間の体の「なぜ」が見えるようになりました
専門学校に通い始めて、すぐにシャンプーやトリートメントの見方が変わったわけではありません。
まず変わったのは、人間の体そのものに対する見方でした。
生理学や解剖学を学ぶ中で、
なぜ人間の体はこうなっているのか。
どうしてこういう反応が起きるのか。
それまで曖昧だった「なぜ」と「どうして」が、
少しずつ明確になっていきました。
すると、食べ物や飲み物、美容コスメに対する見方も変わっていきました。
書かれている言葉をそのまま受け取るのではなく、
何が入っているのか。
その構成には、どんな意図があるのか。
そこを見るようになりました。
何と書かれているかではなく、
何でできているのか。
そこを見るようになってから、
商品の見え方が大きく変わりました。
最初に見たのは、洗浄成分でした
シャンプーの成分表を見るようになって、
最初に覚えようと思ったのは洗浄成分です。
シャンプーは洗うためのものです。
だから、まず何で洗っているのかを見るようになりました。
その次に、防腐剤や保存料、酸化防止剤と呼ばれるものがどれなのかも調べるようになりました。
僕は敏感肌で、アレルギーもひどかったので、
植物由来や果物由来のエキスも数が多ければ安心とは思えませんでした。
一つひとつには意味があったとしても、あまりにも多く入っていれば、自分にとってはアレルギーのリスク不安が増えます。
だから僕は、成分が多ければ多いほど良いとは考えなくなりました。
むしろ、必要最低限でシンプルな成分構成のものを探すようになりました。
謳い文句は、ほとんど見なくなりました
フケに効く。
頭皮にいい。
薬用。
スカルプ。
以前の僕なら、そういう言葉を見て期待していました。
でも成分表を見るようになってからは、基本的に疑いから入るようになりました。
謳い文句はチラッと見るだけで、すぐに成分表を探す。
頭皮にいいと書いてあっても、
「そうなんだ。じゃあ成分表を見てみよう」
という順番に変わりました。
そして実際に見てみると、
書かれていることと、成分構成が全然違うじゃん。
そう感じることが何度もありました。
頭皮に優しい。
頭皮環境を健やかにする。
本気で頭皮と向き合った。
そう書かれていても、
成分表を見ると違うものに見えることがありました。
成分表が見られないものは、買わなくなりました
成分表には、少なくとも何が入っているのかが書かれています。
すべての配合意図を読み取れるわけではありません。
でも、ある程度はその商品の作り方や方向性を見ることができます。
成分表に答えがある。
そうわかってからは、成分表を確認せずに買うことができなくなりました。
何人乗りかわからない。
色もわからない。
排気量もわからない。
右ハンドルか、左ハンドルかもわからない。
その状態で車を買うようなものです。
僕にとって、成分表を見ないでシャンプーやトリートメントを買うことは、それと同じくらい不自然なことになりました。
「入っているから買う」ではなくなりました
成分表を見るようになって、選び方も変わりました。
これが入っているから買う。
そういう足し算の選び方ではありません。
洗浄力が明らかに強そうなものは避ける。
防腐剤や保存料、酸化防止剤が異様に多く見えるものは避ける。
植物や果物のエキスがあまりにも多いものも、自分は避ける。
必要最低限のシンプルな構成で、自分の敏感肌でも使えそうなものを選ぶ。
「入っているから買う」よりも、
「自分が避けたいものが入っていないから選ぶ」
という判断軸に変わりました。
失敗する回数は、ぐんと減りました
以前は、頭皮や肌についた瞬間にピリピリしたり、かゆくなったりして、使えないものがたくさんありました。
でも、何を避けるべきかがわかるようになってから、そういう失敗は少しずつ減っていきました。
自分に合う商品が急に増えたわけではありません。
選び方が上手くなっただけです。
使う前に成分表を見て、
これは自分には合わなそうだ。
これは避けておこう。
そう判断できるようになったことで、実際に使えるシャンプーが増えていきました。
成分表を見るようになって、
良いものを当てられるようになったわけではありません。
自分に合わない可能性が高いものを、
使う前に避けられるようになりました。
知識を増やしたかったわけではありません
僕が成分表を見るようになったのは、
知識を増やしたかったからではありません。
100パーセント、自分を守るためでした。
もう、つけた瞬間にピリピリするものを選びたくない。
期待して買って、また使えないという思いをしたくない。
そのために見ていました。
でも後になって、自分を守る術を持つことは、自分だけの話ではないと気づきました。
同じように困っている人がいた時、
何かを聞かれた時、
自分が知ったことを共有できます。
自分を守れるようになると、自分の周りの人もある程度守れるようになる。
それは良かったと思っています。
見えるようになったからこそ、違和感が増えました
成分表を見るようになって、失敗する回数は減りました。
でも同時に、自分が納得できるものには、なかなか出会えなくなりました。
頭皮環境を健やかに。
頭皮に優しく。
一切妥協せず、頭皮環境と本気で向き合った。
そういう謳い文句の商品はたくさんあります。
おお、これは期待できそうだ。
そう思って成分表を見る。