浸艶の原点⑪ 理想的モノがなかったから、浸艶を作りました
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頭皮にも髪にも理にかなったものを探して、50〜60商品ほど使いました。
成分表を見て、自分なりに厳選してから選ぶ。
それでも、本当に納得できるものには出会えませんでした。
商売として成り立たせるには、そこまでこだわった商品を作るのは難しいのかもしれない。
そんなふうに思っていた時、自分の考えを相談できる方と出会いました。
ようやく、相談できる相手と出会いました
その方は、化粧品開発に関わっている方でした。
ご紹介で出会ったのが、5〜6年ほど前です。
その会社では、すでにシャンプーや育毛剤、スキンケア商品の開発を自社で行っていました。
主な販売先は卸だったので、世間一般に広く知られている商品ではありませんでした。
でも、実際の商品と成分構成を見た時、
このシャンプーをベースに、自分の考えを加えていけば、求めていたものを作れるかもしれない。
そう思いました。
自分が作りたいものを、そのまま伝えました
僕は、高校生の頃からフケ、かゆみ、頭皮の嫌なニオイに悩んできました。
その間に、少なくとも50〜60種類ほどのシャンプーやトリートメントを使いました。
でも、なかなか悩みは変わりませんでした。
成分表を見るようになってからは、
その理由も少しずつ見えるようになりました。
洗浄力が強すぎる。
植物や果物のエキスなどが必要以上に多い。
パラベン、安息香酸Na、フェノキシエタノールなど、自分が避けたい成分が入っている。
成分構成が複雑で、敏感肌やアレルギー体質の自分には選びにくい。
だから、できる限りシンプルな成分構成で作りたい。
別の成分で代替できるものなら、刺激やアレルギーの不安があるものをあえて使いたくない。
そして、シャンプーだけではなく、頭皮にも塗れるトリートメントを作りたい。
お風呂の中で、髪と頭皮を洗い、そのまま髪と頭皮を保湿できる形にしたい。
この考えを、できる限りそのまま伝えました。
髪だけではなく、頭皮まで考えたい。
洗うことと、保湿することを分けたい。
訴求内容と成分構成を一致させたい。
探しても見つからなかったものを、
自分で作りたいと思いました。
「実現できます」と言われました
相談した内容は、かなり細かかったと思います。
それまでにも、完全に断られるわけではなくても、そこまで細かく対応してもらえるところには出会えていませんでした。
でも、その方からは、
「少し値段は高くなるけれど、実現は可能です」
と言ってもらえました。
ようやく見つかった。
その気持ちが一番大きかったです。
迷いは一切ありませんでした。
費用のことは少し心配になりました。
でも、それよりも先に、
ようやく作れるんだ。
という安心と嬉しさがありました。
商品開発への怖さはありませんでした
僕には、シャンプーやトリートメントを開発した経験はありませんでした。
それでも、開発そのものへの怖さや不安はありませんでした。
相談相手になってくれた会社は、シャンプーやトリートメントをはじめ、AGA業界の最前線で25年以上走り続けてきた会社でした。
「全面的にバックアップする」
「協力できることは何でも言ってください」
そう言ってもらえたことも、大きな安心になりました。
運よく、強力な相談相手と出会えた。
そして、自分が思い描いていた理にかなったものを形にできる。
それなら、作らない理由はありませんでした。
妥協するなら、作る意味がありませんでした
シャンプーとトリートメントは、ほぼ同時に開発を始めました。
入り口はシャンプーでした。
でも、洗うことと保湿することを分けた2ステップの形は、開発を決めた時点ですでに固まっていました。
頭皮にも塗れるトリートメントを作ることも、
条件というより、それ自体が作りたかったものでした。
洗浄成分を妥協しない。
トリートメントには四級アンモニウム塩を使わない。
天然由来成分100%で作る。
フェノキシエタノールを使わない。
合成保存料を使わず、できる限り自然な形にする。
細かくはいろいろありますが、ざっくりはこんな感じで、
こちらが考えた成分構成で作れることが、最初から大前提でした。
妥協する必要もない。
妥協もできない。
妥協するのであれば、そこで作る意味がありませんでした。
売りやすい形に合わせるのではなく、
自分が本当に使いたいものを作る。
それが、開発を始める時から変わらなかった基準です。
天然由来成分だからこその難しさもありました
開発が始まれば、すべてがすぐに理想通りになったわけではありません。
100%天然由来成分なため、時間が経つと色やテクスチャーが変わることがありました。
シャンプーが、とろりとした液体からジェルのように少し硬くなる。
白く濁る。
機能や品質に問題がなくても、お客様が見た時には驚くかもしれません。
だから、成分構成や配合割合を細かく調整しました。
商品として安心して使ってもらえる状態に整える。
その微調整には苦労しました。
「浸艶」という名前に込めたもの
商品名は、和名にしたいと思っていました。
僕は日本人ですし、日本が好きです。
3年半、野宿もしながら日本中を旅して、日本各地の良い場所、美味しい食べ物や飲み物に触れてきました。
日本で商売をして、日本の良い技術や良いものを届けたい。
そんな気持ちがあったので、まず和名にしたかったんです。
そして、誰かがすでに使っている言葉ではなく、自分で考えた造語にしたいと思いました。
「浸艶」は、浸透する艶と書きます。
良いものが浸透して、艶やかになる。
実際の髪や頭皮が艶やかになることだけではありません。
使う楽しみが増える。
生活のクオリティが少し上がる。
その人の先の未来が、少し艶やかになる。
そして、顔と同じように、髪と頭皮も洗った後に保湿する。
その新しい習慣が浸透して、使う人の日常が艶やかになっていく。
いろいろな意味を込めて、「浸艶」と名付けました。
良いものが浸透して、艶やかになる。
髪や頭皮だけではなく、
使う人の毎日まで少し艶やかにしたい。
それが「浸艶」という名前に込めた意味です。
ようやく、自分の商品が形になりました
完成したものを初めて見た時は、一言では表せない気持ちでした。
これが、自分の商品として世の中に出ていく。
そう思うと、いろいろと感慨深いものがありました。
ようやくできたな。
デザインで見ていた時より、実物の方がかっこいいな。
率直に、そう思いました。
探しても見つからなかったものを、ようやく自分で形にすることができました。
過去の自分と同じように悩んでいる人へ
浸艶が完成した時、過去の自分に届けたいというよりも、
今、過去の自分と同じように悩んでいる人に届けたい。
その気持ちが一番強くありました。
いろいろなシャンプーやトリートメントを使ってきた。
でも、なかなか悩みが変わらない。
もう何を選べばいいのかわからない。
そんな人は、毎日髪のケアはしていても、頭皮のケアまではできていないことが多いと思っています。
髪だけではなく、頭皮も洗う。
洗った後は、髪だけではなく頭皮も保湿する。
その新しい習慣を届けたい。
それが、浸艶を作った一番の目的です。
届けたいのは、商品だけではありません
浸艶の商品を届けたい。
もちろん、その気持ちはあります。
でも、届けたいのは商品だけではありません。
正しい判断軸を持つこと。
本質を見極めること。
謳い文句だけに踊らされないこと。
悩みには、どんな原因があるのか。
その原因を減らすためには、何をすればいいのか。
そこから考える癖を持ってほしいと思っています。
食べ物や飲み物なら、原材料。
美容コスメなら、成分表。
作り手が隠したくても、隠しきれない答えがそこにはあります。
本質を見る目を持てば、自分を守ることができます。
自分を守れるようになれば、周りの人も守れるようになります。
そして、その目で浸艶を見てもらえれば、なぜこの成分構成にしたのか、なぜこの形にしたのかも伝わると思っています。
浸艶は、過去の僕のように、
正しい判断軸を持てないまま、
情報に振り回され、悩み続けている人へ届けたいと思って作りました。
商品だけではなく、
本質を見極める考え方も届けたい。
理にかなったケアを習慣にすることが、
悩みの解決へ向かう確かな一歩になると、僕は思っています。